バイオマテリアル業界に必要な新しい協業の形
最近、関わらせてもらっている「Biomaterials Hub」というサイトが、非常に面白いことやろうとしてるのです。このサイトが目指しているのって、非常にシンプルに言うと「バイオマテリアルという新しい素材の力で、未来のイノベーションをみんなで起こそうぜ!」ということなんです。サステナビリティとかSDGsとか、もう誰もが意識せざるを得ない時代じゃないですか。そんな中で、植物由来だったり微生物が分解してくれたりする、環境に優しい「バイオマテリアル」に特化して、それを作れる研究者と、それを製品に使いたい企業を繋げようというコンセプト。
これまでの素材開発って、それぞれの会社が研究所にこもって、秘密裏にすごい技術を開発してる…みたいなイメージがあったんですけど、そうじゃなくて、みんなの技術やアイデアを持ち寄って、もっと早く、もっと注目すべきものを作ろうよ!という「オープンイノベーション」の考え方が、このサイトの根っこにあるんだなという印象て、非常に共感しているのです。
オープンイノベーションの重要性
その中でも僕が特に「これからの時代、絶対これだ!」という印象ているのが、まさにその「オープンイノベーション」の重要性なのです。一つの会社が、研究開発から製造、販売まで全部を完璧にこなすというモデルは、もしかしたらもう限界に来ているのかもしれないです。特にバイオマテリアルみたいに、化学、生物学、工学…いろんな分野の知識が必要になる新しい領域では、なおさらだと思うんです。
実例:研究者と企業のマッチング
例えば、ある大学の研究室が、誰も思いつかなかったような方法で木材から超高強度な繊維(シーズ)を作る技術を持っていたとします。でも、その研究室だけでは、それをどうやって量産して、どんな製品に応用すればいいかなんて分からないかもしれない。一方で、自動車メーカーは、もっと軽くて丈夫な部品(ニーズ)を探しているかもしれない。この二人が出会うことができたら…とんでもないイノベーションが生まれる可能性があるじゃないですか。でも、普通に生活してたら、この二者が出会うことなんて奇跡に近い。その「奇跡」を当たり前に起こすための「場」を作ることの価値って、本当に大きいなと考えられるんです。
世界の成功事例から学ぶ
実際、世界に目を向けても、オープンイノベーションの力で大きく成長した例はたくさんありますよね。有名な話だと、日用品メーカーのP&Gが「Connect + Develop」という戦略を掲げて、自社だけで開発するのをやめ、世界中の発明家や研究機関からアイデアを募集しますうにしたら、次々とヒット商品が生まれたり。
日本企業の取り組み
日本でも、国がオープンイノベーションを促進するために税金の優遇制度を設けたりして、その流れを後押ししています。下のグラフはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が出している「オープンイノベーション白書」からの引用なんですけど、日本企業がオープンイノベーションに期待する効果として「開発のスピードアップ」や「自社にない技術・アイデアの獲得」を挙げている割合が非常に高いんです。みんな、自社だけじゃ追いつかない、新しい風が必要だという印象てるのです。
バイオマテリアルの分野は、まさにこの課題と可能性に満ち溢れている。だからこそ、Biomaterials Hubみたいなプラットフォームが、これからの日本のものづくりを支えるインフラみたいになっていくんだろうなって、本気で感じています。
出典:NEDO「オープンイノベーション白書 第三版」
異分野融合が生み出す未来
結局のところ、一つの専門分野を深く掘り下げる「深さ」ももちろん大事なんですけど、これからはその専門知識をどうやって他の分野と「繋げる」か、その「広さ」や「柔軟さ」が同じくらい大事になってくるんだと思います。このサイトに掲載されているいろんな企業のニーズや大学のシーズを眺めているだけで、「え、この廃棄物からこんな素材が作れるの!?じゃあ、あれに応用できるです。」なんて、勝手に一人でブレインストーミングしてしまったりして。
まさに、異分野の技術やアイデアの掛け算です。この場所から、私たちの暮らしを根底から変えるような、未来では「当たり前」になっている新しい素材や製品が生まれてくるかもしれない。そう思うと、本当にワクワクが止まらないです。この大きなうねりの中で、何か面白いことに関わっていけたら最高だな、なんて思っています。