📅 2025年11月6日 📰 Bloomberg

Adidas、2026年春より全製品ラインの30%をバイオマテリアルに切り替えへ

Adidasのバイオマテリアル製品への大規模切り替え

キノコレザー、パイナップル繊維を採用し、2030年までに70%を持続可能素材に

ドイツのスポーツ用品大手Adidasは、2026年春夏コレクションから、全製品ラインの30%以上をバイオマテリアル素材に切り替えると発表しました。これは同社の「Sustainable Future 2030」戦略の一環で、2030年までに全製品の70%を持続可能な素材で製造することを目指しています。

具体的には、キノコレザーを使用したスニーカー、パイナップル繊維を採用したスポーツウェア、藻類由来ポリマーを使った水着などを展開予定です。同社は既に複数のバイオマテリアルスタートアップと提携契約を結んでおり、安定的な供給体制を構築しています。

AdidasのCEOは「消費者の環境意識の高まりと、バイオマテリアル技術の成熟により、今が大規模切り替えの最適なタイミングだ」とコメント。同社の調査によれば、18-35歳の消費者の72%が「環境に配慮した製品であれば10-20%高くても購入する」と回答しています。

競合他社も同様の動きを見せており、Nike、Puma、Under Armourなども2026年までにバイオマテリアル採用を拡大する計画を発表しています。この動きは、スポーツ用品業界全体でのサステナビリティ競争を加速させると見られています。

記事提供
Bloomberg
公開日
2025-11-06
著者
Sarah Martinez