📅 2025年11月7日 📰 日経バイオテク

東京大学とスタートアップ、キノコレザーの製造期間を従来比50%短縮する新技術を開発

東京大学とスタートアップによるキノコレザー製造技術の革新

AI技術活用で培養期間を7日間に短縮、生産コストも40%削減

東京大学生産技術研究所とバイオマテリアルスタートアップのMycelium Innovations株式会社は、キノコレザー(菌糸体レザー)の製造プロセスを大幅に効率化する革新的技術の開発に成功したと発表しました。この新技術により、従来14日間かかっていた培養期間を7日間に短縮でき、生産コストも約40%削減できるとのことです。

同研究チームは、AI技術を活用した最適な温度・湿度・栄養素の制御システムを開発。これにより菌糸体の成長速度が飛躍的に向上し、品質を保ちながら大幅な時間短縮を実現しました。研究を主導した佐藤教授は「この技術により、キノコレザーの量産化と価格競争力が大きく前進する」とコメントしています。

現在、複数の大手ファッションブランドが同技術に関心を示しており、2026年春夏コレクションでの採用を検討中とのことです。環境に配慮した素材への需要が高まる中、この技術革新は業界に大きなインパクトを与えると期待されています。

記事提供
日経バイオテク
公開日
2025-11-07
著者
山田太郎