欧州委員会、バイオマテリアル産業への100億ユーロ投資計画を発表
2030年までに総額100億ユーロを投資、10万人の雇用創出を目標
欧州委員会は本日、持続可能なバイオマテリアル産業の育成を目的とした大規模投資計画「Green Materials Initiative 2030」を発表しました。2030年までに総額100億ユーロ(約1兆6000億円)を投じ、EU域内のバイオマテリアル研究開発と量産化を支援します。
投資の内訳は、研究開発支援に40億ユーロ、製造施設の建設に35億ユーロ、スタートアップ企業への投資に25億ユーロとなっています。特に注力する分野として、キノコレザー、藻類由来プラスチック、パイナップル繊維、バクテリア由来セルロースなどが挙げられています。
フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は「この投資により、EUは2030年までにバイオマテリアル分野で世界をリードし、化石燃料由来素材への依存を50%削減できる」と述べました。また同計画では、2028年までに10万人の雇用創出も目標としています。
業界関係者は、この大規模投資が世界的なバイオマテリアル産業の成長を加速させると期待を寄せています。日本企業も欧州市場への参入を検討する動きが活発化しています。
- 記事提供
- Reuters
- 公開日
- 2025-11-07
- 著者
- Emily Johnson